プロフィール

DUG

Author:DUG
堀田 正典/Hotta Masanori
【過去ログ:ギャラリー二子玉川/二子玉川美術倶楽部/フタコノオト(Futako Note)等】

Follow DUGARTZ on Twitter
DUG on twitter

<制作メイキングムービー>

count
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
3257位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
888位
アクセスランキングを見る>>
58

表現のルール

 表現を生業として生きている人間だから、表現効果・広告効果を考えて、アノ手コノ手、実にさまざまな表現を使う。言い方を変えればぼくらの使う表現はある種、技術だ。時には、きわどい技術を使う事もある。マイナスイメージの事実を見せる必要がある場合、何とかオブラートにくるんで、受け手の体の中へ滑り込ませるのだ。ただし、事実の向きを変えてはいけない。それがルール
 最近、あちらこちらで「環境に優しい」「地球に優しい」という言葉を、よく目にし耳にする。どうもこのフレースが嫌いだ。ウソっぽさがいっぱいなのだ。百歩譲ってプラス方向の表現として見ても、あまりにも貧しい。

 その行為が、あたかも地球を守るような物言いだが、人類が言う「地球に優しい」なんて、「多少やさしく叩く」事であって、地球から見れば「痛い」事に変わりは無いのだ。だからこれは表現としてはルール違反である。

 唐突に使われ出した言葉の多くは、使う人や企業にとって、とても手軽で都合が良い言葉であることが多い。過去の事実を隠す免罪符のようで、そして危うい。
 「美しい国」とかね。

 私は、どちらかといえば便利をむさぼる、我がままな側の人類だから、自分が地球に優しいとか環境に優しい人間だなんて、全く感じた事も考えた事も無い。地球から与えられながら生きている毎日だが、地球に何か与えた事はただの1度も無いはずだ。ところが、こんな人間がエコロジーイベントに関わる事になってしまった。これはエライことになった。

 東京お台場の船の科学館で、エコロジー・チャリティー2007Tシャツアート展というイベントを開催する。Tシャツアート展は今年で2回目になる。Tシャツ1枚の販売で500円を作家に還元、500円が地球温暖化防止の活動に寄付される。

 学生を除く参加七十余名の多くは、決して裕福では無い、どちらかといえば地を這うような生活レベルのクリエイター達だ。しかし彼等は、どうすれば自分達のモノ創りを通して社会支援・社会貢献ができるのだろうかということに、手探りしながら取り組んでいる。

 彼等は「地球に優しい」なんて使わない表現者にはならなければいけない。

(全国商工新聞 2007/7/16 「随想」より)
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

ブログ内検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

@DUGARTZさんのツイート
Return to Pagetop