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堀田 正典/Hotta Masanori
【過去ログ:ギャラリー二子玉川/二子玉川美術倶楽部/フタコノオト(Futako Note)等】

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真昼の決闘

「明日13時に待つ。T」
自宅に連絡があったと妻が仕事場に電話してきた。
いぶかしげな声は
「いったい何事?」
という色をありありと含んでいた。
?……心あたりが無い。会議じゃないし、何だろう?
手帳の明日13時の欄を見たら、
とても字には見えない堕線がのたくっていた。
これは明らかに酔っぱらってた証拠。

記憶の断片をたどっていくと、
3日前、商工会の総会の後で、
4人くらい居残って痛飲していた事に行き着いた。
そこに私もTさんも確かに居たのだ。

もう一度、冷静にその時の話題を思い浮かべると。
そうだ!思い出した!
何故だかいきなりTさんが
「堀田と将棋がやりたい」
と言い出したのだ。

そう来られたら、後は一本道。
相手にならないだの、コテンパンにやっつけてやるだの、
どうせ私の毒舌爆発だったに違いない。

「うぬぬ……堀田め。もうカンベンならん!切り捨ててやる。決闘じゃ!!」
となった訳だ。
「明日13時に待つ」
というフレーズはTさんの並々ならぬ決意を醸し出しているのだ。

う~む。どうしよう……。エライ事になった。
毎度の事ながら酔っ払いの後悔ほど役に立たない物はないなあ。
しかし、勝負は勝負。
ここはキッチリ勝ちに行く事で、放言が放言で無くなるのだ。

明けて決闘の日、
はちまきにたすきがけの勢いで盤駒抱え、事務所へ行くと、
事務局が「いったい何事?」という顔をしている。
腕組みし待っていると少し遅れTさん現る。
「遅いぞTさん!」
Tさん余裕の表情の訳は、
ムムムどうやら取引先で練習してきたらしい。
かくして真昼の決闘は始まった。

中飛車で攻めまくる武蔵Tさんの気迫に、
防戦を強いられる小次郎堀田。
事務局はあきれた顔で遠巻きに眺めている。
待ったあり三味線ありの正に死闘であった。

結果は伏せますが、再戦はもちろん受けて立ちますよTさん。
今度は名人戦ですかな?ワッハッハッ……。

 平日の真っ昼間に何やってんだか……。

<堀田正典:全国商工新聞2007年8月13日「随想」>
  • Date : 2007-08-13 (Mon)
  • Category : コラム
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