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堀田 正典/Hotta Masanori
【過去ログ:ギャラリー二子玉川/二子玉川美術倶楽部/フタコノオト(Futako Note)等】

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引退の時期

プロ野球はこれから日本シリーズで
シーズンのクライマックスを迎えるのだが、
10チームはシーズン終了。

新聞スポーツ欄の端の「引退」や「自由契約」の、
写真すら無い小さな記事に、どうしようもなく寂しさが増す季節だ。
イラストレーターをしていると、
「好きな事をしていて定年が無くていいですねー」とよく言われる。

まあ、「好き」も「定年が無い」のも事実なので、
軽く笑って「そうですね~」と相槌を打つのだが……。

イラストレーター志望者向けの講座を3年行なったが、
明るく熱気のある雰囲気が一気に凍り付く一言を欠かさない。
 
「8割以上は、40代でイラストレーターを営むのは無理ですよ。」
続けて言う。
「私の絵描きとしての理想はアマチュアになる事です。
皆さんもプロになるのを考え直してはいかがですか?」
 
もう、正に瞬間凍結!である。
「プロになればずっと続けられると思っていた……。」という、か細い声が帰ってくる。

プロアスリートは、どれだけ才能に恵まれていても、
いつかはフィジカル(体力面)がプロレベルを維持できなくなる。
数年は技術で延命できても早晩限界はやって来る。
イチローですら逃れられない。

イラストの場合も定年どころか、常に引退と隣り合わせ。
アスリートと何ら変わらない。しかも高収入では無い場合が多い。
それでもこの職業を選びますか?と問う。

技術は持っているイラストレーターが、体力の代わりに必要なのは、
あえていうなら「鮮度」だろう。

プロとしてスタートできても、
そこそこの成功体験に停留していると、すぐ古くなる。
しかし、分かっていても常に鮮度を保つのは、相当に難しい。
そして保てなくなるラインが40歳前後なのだ。

プロである以上、自分の限界は見定め、受け入れなければならない。
60歳まで続けられるなんて、なんて幸せな事だろうと思ってしまうのは、
そろそろ引退がささやかれる40代前半の私である。

 野茂・工藤・桑田!頼む。がんばってくれ!

<全国商工新聞連載 2007/12 「随想」より>
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Comment

  1. Shika-Chang

    Shika-Chang

    2009-01-07 (Wed) 14:53

    >「好きな事をしていて定年が無くていいですねー」とよく言われる。

    自分も適当な相づちを打ってます(^^
    「いつまで出来るのか」は常に心にもってます。
    そして今日も描いてます。


  2. TETSU

    TETSU

    2009-01-07 (Wed) 14:39

    今現在の実感から言うと40代でイラストをやっているのは
    志望者の1%程度。20%どころではありません。

    僕も、40半ば過ぎ、
    広告において、大手代理店及び、その直属のプロダクション
    と「契約登録」した上で受発注をこなしているのは周辺を
    見渡して、同世代のフリーから探すと、相当広い範囲で見ても
    数人弱程度。会社を興しているもの、も入れても十数人程度。
    その人数で何社かの代理店の発注をこなしているのです。
    こういうグループがトップチームとして系列ごとに何十かある。
    それでいてその何人かが裕福かというと、そうではない。
    何とかギリギリ家族をもてる、一握りの才能に仕事を振れる
    程度でしかない。

    十数社の名前の通った広告の現場に出入りしていますが、
    フリーランスの30代に至っては、ほとんど見ません。
    トップクラスは50代~60代がほとんど。

    つまり世代交代も失敗したんですね。広告自体が。

    JILLAがやることは山積みです。
    特に下の世代の育成が日本のグラフィック制作に
    とっては急務中の急務です。
    大学、国、学校法人、業界団体、全てが協力して
    行かなければいけない。
    海外との競争力で、日本のデザイン・イラストレーション
    が勝負できないようになってしまわないうちに。

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